中国宋代の禅の高僧である仏果禅師が、 師の五祖法演から与えられた
四つの戒め「法演の四戒」を4回に渡ってご紹介します。今回は第3回目。
その三 「規矩不可行尽」
「規矩、行ない尽くす可からず」
「規矩、行ない尽くさば、
人 必ずこれを繁とす」
と続きます。
規矩 (きく) は、 規則・きまり の意味
繁 (はん) は、 うるさがる という意味です。
あまりに、きまり事にとらわれて
いちいちチェックをしたり、細々小言を言うようだと
うるさがられ、嫌われる ということです。
特に、上に立つ人間は、
全てを把握したうえで
諦めるところは諦める。
許すところは許すことが大事です。
決してなあなあになるということではありません。
規則の大切さや意味を熟知し
相手に教え諭す。
大きな気持ちを持って
時には、
許す・見逃す。
これが極意です。