好語、説き尽くす可からず 【法演の四戒】

中国宋代の禅の高僧である仏果禅師が、 師の五祖法演から与えられた
四つの戒め「法演の四戒」を4回に渡ってご紹介します。
今回は第4回目、最終回です。

その四 「好語不可説尽」

好語、説き尽くす可からず

好語、説き尽くさば、

人 必ずこれを易んず

と続きます。

好語 (こうご) には、 広い意味があります。
親しみを表す言葉、
美しい善意の言葉、
人を導く真理の言葉 等々。

しかし、どんな良い言葉でも
細かく説明され しつこく言われると
安っぽくなってしまう。


「ありがとう」の一言も
言葉で言わなければ伝わらないし、
かといって
連発されたり 意味を説明されても
心に響かない。


さりげなく言われた
一言が一生を左右することも
よくあることです。